キングシイラとの出会い Vol.2
2013年8月14日 Part1(沼津釣り/二日目)
AM4時起床。
今朝も早起きだ。
4時15分頃、車に乗り込み、堤防についたのは、4時45分。
早速、様子見でカゴ釣りを開始。
昨日は1投目、2投目、連続でシイラ(ペンペン)が釣れたが、今日はあたりなし。
釣り開始、20分くらいでソーダが釣れ始める。
また、昨日と同じ展開だ。
昨日ソーダを20匹くらい持ち帰り、その下処理で大変だったので、今日はすべて放流することにしていた。
ただ、ビッグシイラの生き餌として、使うことを考えて、釣れたソーダをすぐに背掛けにして、泳がせ餌として海へ。
けど、重たい。。。
35cmもあるソーダを餌にすると、仕掛けが重たすぎて、遠くへ飛ばせない。
10mくらい飛ばせても、警戒してか、そんな近距離までは、なかなかシイラがやってこない。
そして、ソーダも瀕死の状態で、海の中を泳ぐというよりも、漂っているだけ。
何度やっても同じ。
ソーダは一度、陸にあげてしまうと、すぐに弱ってしまい、餌としては使うことはできなそうだ。
他の方法でやるしかない。
今度は、義弟が釣った20cmのサバを背掛けにして投げてみた。
ソーダよりは、なかなか弱らないようだ。
30m先の海に浮かぶ赤いウキが突然、右へ走った。
ウキが沈むことなく、波しぶきを立てて、ウキが走るなんて、こんな光景は初めてだ。
エキサイティングな光景だった。
海の上を黄金色の魚が激しくジャンプした。
間違いなく、シイラだった。
けど、あまり大きくない。
足下まで引きを楽しみ、防波堤の上にごぼう抜きした。
シイラは白み始めた空下でも、その黄金色の輝きを放っていた。
釣れたシイラは、65cmほどのシイラ。
オキアミを餌にして釣れるシイラよりは、ひと回り大きい。
これで俄然、火がついた。
また、サバを貰い受けて、背掛けにして、沖に投げる。
ウキがピョコン、ピョコンと沈む。
サバが暴れ回っているせいだろう。
何か大きな魚に追われているのだろうか?
そう思いをめぐらせるのも、この釣りの楽しみでもある。
(残酷と言われそうだが・・・)
ウキのダンスが継続的に続き、大きな沈みがない。
しばらくして、引き上げてみると、どうも様子がおかしい。
サバの代わりに、カマスの口に針がかかっていた。
30cmほどのカマスだ。
20cmのサバを襲ったのだとしたら、それはすごい。
あきらかに、カマスの胃袋には20cmのサバは収まらないでしょ。
また、昨日は見かけなかったカマスが釣れてきたのは嬉しい。
いっぱい釣れたら、干物でも作ればいい。
義弟と、彼の友人G君は、相変わらず、ソーダガツオとペンペン(小型シイラ)ばかり釣っている。
そのうち、義弟にひときわ大きなアタリが来た。
明らかに様子がおかしい。
リールが逆転し、ドラグの音が鳴り響き、彼のウキが沖へ引っ張られていく。
「バシャバシャバシャ」海上を金色の魚がジャンプした。
大きいシイラだ。僕が狙っているヤツだ。
と思った途端、パチンという音と共にラインブレイク(糸切れ)した。
無理もない。道糸も、ハリスも、ナイロン糸3号だ。
あきらかにキャパオーバーだ。
そして、まもなく、G君にも大きなアタリ。
さっきの出来事同様に、パチンという音と共にラインブレイク。
昨日買ったばかりのウキ、カゴ、仕掛けが一瞬にして無くなった。
彼ら2人は、完全に仕掛けを失い、試合続行不可能だった。
代わりにちょい投げで、ネンブツダイを釣って、遊んでいる(笑)
僕はといえば、本気で釣りをしているのだが、僕にだけ、大きなシイラのアタリはない。
ソーダはちょこちょこ釣れるが、それを沖でしばらく泳がせる作戦。
それが一番現実的に、大きいシイラを釣るにはいい作戦に思えた。
エサが間もなく終わる頃、その瞬間は突然やってきた。
あきらかに、今までにはない、強い引き。
リールが逆転して、糸が出されていく。
僕の仕掛けは、道糸:ナイロン4号に、ハリス:フロロ6号。
絶対安心と言えるラインの太さではないが、ドラグ調整さえ上手くやれば取り込めるはずだ。
絶対に釣る!と力強く思った瞬間、ふいに糸が軽くなった。
巻いてみると、ソーダだけが足下にやってきて、その後ろに2匹の大きなシイラ。
ソーダの下半身側はシイラの歯跡で、ギザギザぼろぼろになっている。
まだ、大きなシイラがいたので、ソーダを泳がせてみるが、乗ってこない。
せっかくのビッグチャンスだったのに、ショック。。。
引き上げてみると、ソーダはワラサ針を奥深く飲み込んでいる。
これじゃ、シイラはソーダを加えるだけで、針掛かりしない。
仕掛け変更だ。
1本針から2本針に変えて再チャレンジ。
刻一刻とエサだけが無くなって行き、他の2人も仕掛けを失って暇そうだったので、AM11時頃ゲームオーバー。
僕は敗北感だけが残った。
ただ、義弟の友人G君は、初めてこんなにもたくさんの魚を釣って、しかも初めての大きな魚だったから、とても満足げ。
ガイド役の自分としては、まずは良かったということにしとこう。
お昼ご飯を食べに、妻の実家へ一時帰宅。
午後から、自分だけまた釣りに出よう。