Oryzias*Life

【オリジアスライフ】東京発。週末はアウトドアで思いっきり遊んで、美味いもんを食す。その備忘録。

「塩分は控えめに」の嘘 Vol.1

「やまとの国」
 
 その昔、マルコポーロは世界中を旅し、日本のことをこう言ったそうです。
「黄金の国、ジパング。この国ほど、住んでいる人々が笑顔に満ちた国はなかった」と。
 
 
 さしさと、
 ことを尽くし、
 もに生きる
 
もともと日本とはこういう国で、これこそが「やまと」の国と言われる所以だそうです。
 
しかし、今の日本はといえば、毎年3万人もの人が自殺を選び、
とあるデータでは、世界の中でも、自身を幸せだと思う人が少ない国になってしまったそうです。
 
医療費は、年々前年を上回り、昨年は35.3兆円に達し、
病気、体について不安を抱える人々が今なお増え続けています。
 
健康についても、情報が錯綜し、多くの会社が利益のためにと、たくさんの広告が打たれ、次々と流行もの、一時的ブームの健康関連の新商品、医薬品が発売されています。
 
そして、本来、正しい情報を発するべきマスメディアも、悲しいことに、権力やスポンサーとの関係上、真実を伝えられない不自由さの中に置かれているのです。
 
誤った情報が流れ、物事の本質から目をそらし、なんて枝葉のことばかりやっているんだろう、と憤りを感じることがあります。
 
周りを見渡しても、脳梗塞、がん、糖尿病、アトピー、不妊症、花粉症など、あげればきりがないほど多くの人が困っています。
 
けど、それらの原因はすべて別々ものではありません。
 
すべての病気は「今のままではダメだよ」という体からのメッセージなのです。
 
塩、水、油、砂糖、米・小麦、麻、酵素、土、陰陽、運動、などあらゆる切り口で、現代を語ることが出来ますが、とても長くなるので、
今回は、塩について書こうと思います。
 
まず最初に、現代の「減塩思想」は間違っており、仮に減塩を進めても、決して健康になることはないということを、これを機に出来るだけ多くの方に知ってほしいと思います。
 
人間にはもともと進化の過程で自然治癒力が備わっており、
免疫を高めることで、薬がなくても病気は克服できるのです。
 
ただ、現在人は環境問題、添加物、ストレス、運動不足などあらゆる原因で
免疫が低くなってしまっているのも事実です。
 
その免疫低下の原因のひとつに、摂取ミネラルの激減があると言われています。
 
実は、あまり知られてないのですが、先進国ほどミネラル欠乏症が多いそうです。
なぜかと言うと、食品から汚染物質を除くため、精製するのですが、その精製過程でミネラルが減ってしまうからです。
先進国ほど、安全安心を目指しがちなので、結果としてそうなってしまうのです。
 
ここでいうミネラルとは、どういうものでしょうか。
簡単に説明すると、『92の天然元素ー主要6元素=ミネラル』になります。
 
(学校で習った元素記号には、合計で108種ありましたが、
そのうち16種は人間が人工的に作り出した元素なので、ここでは、それらを除いた92の天然元素について記述します)
 
この92の天然元素が生まれた歴史をたどってみると、
約137億年前、宇宙で数えきれないくらいのビッグバン・核融合を繰り返すことで、
92の天然元素が生まれ、地球が誕生しました。
 
その際に、92の天然元素が、地球の高温の海にとけ込んだことからすべてがはじまります。
 
それから時は流れ、38億年前に、はじめての原始生命が海の中から誕生しました。
 
その当時の海は「硫化水素」と言われる、今でいう猛毒の中から、生命体が生まれました。
 
私たちの常識からすると考えられませんが、彼らは、92の天然元素をうまく駆使しながら、その中で、それぞれ独自の進化を遂げて行ったのです。
 
しかし、20億年前のある時、彼らにとって猛毒だった『酸素』の出現で、全生命体が絶滅という危機に直面することとなりました。
(そこで滅びていったも生物が堆積したものが今は石油と言われているものだそうです)
 
その危機の中で、とある生命が、ミトコンドリアという酸素に強い異端児の遺伝子と出会う事となったのです。
 
そのミトコンドリアこそ、今でも僕らの体の細胞のひとつひとつに含まれている遺伝子です。
 
ミトコンドリアの出現と共に、生物は今までにない大きな進化をとげ、
ついに800万年前、その中から人類が誕生することとなりました。
 
このミトコンドリアの特徴は酸素を吸収し、生きていくのですが、そのかわりに活性酸素というものを排出します。
ただ、この活性酸素は、僕らの体にダメージを与え、老化や病気といった現象を生み出すので、そこでミネラル補給により酵素が活躍し、体内のバランスをうまく整えているのです。
 
 
あらゆる生物がそうだったように、人類も体を構成する60兆の細胞が、必要な栄養を取込み、自分用に作り変えていきました。
必要なミネラルが補給されたら、体に必要なものが作られるように出来ているのです。
 
 
そして人類は、その800万年の長い過程の中で、ミネラルをたくさん含む「塩」こそが、人体にとって欠かせないものだと学んでいきました。
塩は、健康と繁栄のために必要なものとされ、「salt」の語源となった「Salus」という塩の女神は、「健康と繁栄の象徴」とされていることからもわかります。
 
人間が海から誕生してきた経緯を考えると、海から作られた自然塩と、人間の体の元素組成が似ているというのも当然なのです。
 
 
現代の減塩思想とは相反して、塩は人類に必要なミネラルを提供する必需品として、重宝されてきたのです。
 
また、日本では食用としての塩だけでなく、宗教儀式、お祭り、地鎮祭、盛り塩、お清めなど、生活のあらゆる場面で塩が使われていました。
 
海に囲まれていた日本人は古来から、そんな塩の浄化力を知り、魔を祓い、汚れを清め、ことのほか塩を大切にしてきました。また塩が雑菌を殺し、有用菌を助けることも知っていました。味噌、醤油、梅干し、漬け物などは、日本が世界に誇れる、塩の食文化なのです。
 
しかし、20世紀に入り、日本が敗戦してから、工業国を目指しました。
それと同時に、塩はすっかりと形を変え、本来の塩とはかけ離れたものになってしまったのです。
 
Vol.2 へ続く
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