Oryzias*Life

【オリジアスライフ】東京発。週末はアウトドアで思いっきり遊んで、美味いもんを食す。その備忘録。

「塩分は控えめに」の嘘 Vol.2

Vol.1からどうぞ
 
戦後。
 
戦争に負けた日本は、国土発展のために、工業国を目指しました。
そして大規模工業を目指すには、大量の安価な塩が必要となり、今までの国内の生産方法では、高すぎて、時間もかかるために、
メキシコ、オーストラリアから安い塩を輸入することにしました。
工業用に作られた塩は純度が高いものほど良品とされ、精製された結果、その99%が塩化ナトリウムで、ミネラルを含まない化合物なのです。
 
実は工業用に作られた塩、これこそが、今なお僕らの食卓にあがってくる塩そのものだということはほとんど知られていません。
人体にとっては、健康を阻害する欠陥塩そのものです。
 
普通のスーパーで売られている塩で、ミネラルを含んだ塩はほとんどありません。
 
では、どんな塩かというと、「イオン交換膜透析法の塩」、「再製塩」の2種でほとんど占められます。
 
イオン式の塩、専売公社の茶色の紙袋に入った 塩事業センターの「食塩」「食卓塩」、「瀬戸内の●」「やさしお」は、イオン交換膜という化学的に精製されたものです。これは電気をかけ、塩酸や硫酸を使い、カセイソーダで中和された、いわば石油の力で生み出された塩化ナトリウムという化合物です。
一言で言ってしまうと、体内に取り入れるべきでない化学物質です。スーパーで一番安く販売されている塩です。
 
 
もう一方の再製塩。
この代表格「赤穂の天塩」「伯方の塩」「シママース」などは、メキシコ、オーストラリアから大量に仕入れた安価な原塩を、
日本の海水で溶かして、中国製のにがり(マグネシウム)を加えて、再販売しているにすぎません。
 
 
高濃度の化学塩のイオン式の塩に比べると、再製塩の方がましですが、やはり天然の塩には両者とも及びません。
(瀬戸内産の塩は、もともと良質の天日塩が取れていたのですが、塩田法という不条理な法律ができて以来、扱う塩が変わってしまったのです)
 
 
今、使用している塩のパッケージ裏面に、
原材料名:天日塩(メキシコorオーストラリア)、塩化マグネシウム(にがり)と書いてあれば「再製塩」、または製造方法の工程欄に「イオン膜」とあれば「イオン交換膜透析法」で生産した塩です。
 
上記の方法で作られた塩には、ミネラルはほとんど含まれないので、可能な限り摂取しないことをオススメします。
 
なぜ、こんな欠陥塩が出回ってしまったのかというと、すべては1971年に制定された塩田法のせいです。
 
塩田法については説明が長くなるので、詳細は省きますが、簡単に書いてしまうとこんな感じです。
 
・今まで塩を作っていた塩田は、全てイオン式塩に切り替えなければいけない!
イオン式塩以外の塩(天日塩)を勝手に作ることは法律違反!
 
これにより日本中のほぼ全ての塩が、ミネラルを含まない塩化ナトリウム中心になってしまったのです。
 
この結果、ミネラル不足により、健康を損なう人が増えていきました。
そして自然に、今の減塩思想が誕生しました。
 
「塩分は控えめに!」
 
 → 当然ですよね、
 
「化学塩に限って言うなら、減塩説はあたっている」のです。
 
化合物なのだから、摂取しない方がいいに決まってます(笑)
 
 
しかし、減塩は根本的な改善にはつながらないのです。
 
 
人間が生命活動を続けていくために、塩は欠かせないものであることには変わりません。
 
もし、減塩をすすめていった場合、どうなるかと言えば・・・
 
・元気がなくなる
・体がだるくなり、食欲がなくなる
・顔色が青くなる
・体温が下がってくる
・心臓、肝臓、腎臓の働きが悪くなり、血液の浄化がうまくいかなくなり、体内に余分な水分と毒素がたまってしまうために、むくみが出てくる
・筋力が弱くなり、骨格が支えられなくなり、骨盤のズレが起きて、腰痛や肩こり、偏頭痛の原因になる
・立ちくらみ、めまい、心臓病の発作や不整脈、低血圧、高血圧になったりする
 
このような症状が現れてくると言われています。
(もちろん上記症状の原因は、減塩だけではありませんが・・・)
 
 
 
悪しき塩田法が変わったのは、1997年になってからです。
2002年になり、ようやく自然塩の販売が認められることとなりました。
 
私たちは、ミネラルを含んだ自然塩をようやく手にすることができるようになったのです。
 
今まで化学的な塩化ナトリウムしかなかった状態に比べると、だいぶ良くなりました。
 
法改正により、自然塩の登場は画期的なものだと思います。
 
では、たくさん摂取してもよいとされている自然塩、果たしてたくさん摂取しても大丈夫なのでしょうか?
 
残念ながら、答えは否です。
 
自然塩といっても必ずしもすべてが良いとは限らないのです。
 
 
Vol.3 へ続く
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